某ダムにて

回顧録〜永遠の初心者ライダーのエッセイ

 小さな頃から体育が何より苦手で、趣味は読書と映画鑑賞
 そんな超インドア派OLが、何を思ったか23歳でバイク免許を取得しました
 こちらでは、幾多の立ちゴケを経験しながらも 50ccスクーター、CB125T、
CBR250RR、ディグリー(250ccオフロード)、そしてスズキ・SV1000Sへとステップアップした管理人の、苦労と栄光の軌跡をご紹介しています

淡い恋心

私が最初に二輪の免許を取得したのは、信州のとある企業で新米エンジニアとして働き始めたばかりの頃だった。

 その当時、私には特定の恋人はいなかったが、好きな人がいた。
 いわゆる片想いというヤツである。

 ・・・

 すみません。ちょっとジンマシンをかきむしってました。
 自分の文章に自分で悶絶する羽目になったが、仕方が無い。
 私にだって、20代前半の「乙女全盛期」というものがあったのである。

 その好きな人というのは(あー痒い)会社の先輩で、見た目が伊藤真一さんバリの男前、仕事は優秀、ウィンタースポーツが得意、カメラが趣味、そして料理が得意という…
 要するに、初心な田舎娘がコロっとひっかかる要素満載!の人だった

 周囲の人は、
 「あいつだけには気をつけろ!あいつは本当にヤバいって!!」
と何度も忠告してくれた。
 彼は、自他共に認める遊び人だったのだ。
 私の女友達も先輩も後輩も、みんな彼にデートに誘われていた(そして断っていたw)。
 だから、私もちゃんと警戒して、彼のライトな誘いを何度か断っていたが
 彼がバイク乗りだと判ってからは、どうしても彼の誘いを断ることができなくなってしまった。
 だって、デートすれば、バイクに乗せてくれるかもしれないじゃん?

私にとって、「素敵な男性の基準」というのは今も昔も非常にシンプルであり、
「バイクで私より速く走れるか?」
もしくは
「私より仕事がデキるタイプか?」
の2点しかない。
この2点のいずれかさえ満たせば、頭髪が薄くても体型がミシュランマンであっても(あまり)関係ない。
両方満たせば「ど真ん中ストライク」である。

その基準で言えば、当の痒い先輩(嫌な略し方であるが)は直球で「素敵な男性」だったし、
「僕、女性の頼みは基本的に断らないよ」と公言していたので、免許取り立ての私(性別は女性だ!)にバイクを貸してくれる「素敵すぎる男性」に思えた。

実際、自動車学校で教習に励む私を見物しに来て、走りにアドバイスをくれたりして、よい人だった。
手が早いことくらい、小さなことに思えた。

しかし、その痒い先輩には、大きな欠点があったのだった。

彼の貸してくれたバイクは、250ccのオフ車だったのである。

 彼の欠点。それは、「足が長い」ことだった。

 通常、それは「欠点」とはいわず、むしろ「男の魅力」の一つかもしれない。
 しかし・・・
 純和風体型である私には、250ccのオフ車なんて全然まったくこれぽっちも足が届かない。それじゃ、貸してもらっても乗れないではないか!

 彼の乗っていたバイクがいったいなんと言う機種名だったか、今となってはもう知る術もない。
 緑のオフ車だったからKAWASAKI車だったのだろう。250ccということは、KLXあたりかもしれない。
 でも、そんなことを知る前に、彼とは会わなくなった。

 「付き合うなら、足の短いバイク乗りに限る」
 それが、当時の私が得た教訓だった。
 その後、足の短い長くないバイク乗りと結婚し、腰高のビックV−TWINに跨ることになろうとは…当時の私には、知る由もないことである。

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